
こんにちは、Ken-D(けんでぃー)です。またもや、更新が遅くなってしまいました。今日は土砂降りの雨で診療も落ち着いているので(落ち着いている、と言った瞬間に混むというジンクスはさておき)、投稿します。
今日は手足口病についてお話しします。最近ちらほら、診かけるようになってきました。夏が近づいてきたのですね。
保育園に通園しているお子さんがいる保護者さんは、よく聞いたことのある病気だと思います。ウイルスの感染なのですが、注意点が色々とある病気なので、是非一緒に勉強していきましょう。
手足口病とは?
手足口病とは、その名の通りですが「手、足、口に水疱性発疹がみられる疾患」とされており、ウイルス感染症です。水疱性発疹、というのは小さい水ぶくれのような発疹がところどころみられるということです。
原因ウイルスとしては、コキサッキーウイルスA16型とエンテロウイルス71型が多いとされています。これらは夏に流行するウイルスの代表です。いわゆる、夏風邪、です。
どんな症状がでるか?
名前の通り、手、足、口に水疱性発疹がみられます。それ以外にも、下腿や膝関節、臀部(おしり)にも発疹が見られる場合があります。流行するウイルスによって出方が異なるので、大学病院の小児科の先生同士の会話で、「今年の手足口病は大腿部に広がりやすいね」などと飛び交うことがあります。
発疹以外にも、発熱をきたすことが多いです。発疹が先のこともあるし、発熱が出てからしばらくして発疹がでることもあります。熱は大体、3日間ぐらいで解熱することが多いです。
発疹は、大体1週間ぐらいかけてゆっくり消えていきます。
治療法は?
ウイルス感染症なので、基本的には自分の免疫がウイルスをやっつけてくれるのを待つしかありません。その間、熱が高くてしんどそうであれば解熱薬を使って様子を見たり、発疹が痒い・もしくは荒れてしまったのであれば保湿剤やステロイド軟膏などを塗布して様子をみます。つまり対症療法、ということになります。
これだけ見れば、「なあんだ、風邪じゃないか」と思うかもしれません。それはそうなんですが、いくつか注意点があります。
注意点① 喉が痛い
口に発疹がでると言いましたが、特に喉の奥(のどちんこの両脇あたり)に水疱が出来ると、こどもは痛くてご飯を飲み込むことができません。
なので、全体的には元気でも、食事が進まず、結果的にぐったりしてしまうこともあります。なるべく固いもの、辛いもの、熱いものを避けて、冷たいもの(ゼリー・アイスなど)、刺激の少ないもの(うどん・豆腐など)を食べるようにしましょう!
注意点② ウイルスはしばらく出続ける
原因ウイルスのエンテロウイルスは、腸管で増殖し、糞便から約2~4週間はウイルスが排出し続けます。したがって、熱も下がって発疹が落ち着いた後も1~2週間ほどウイルスが出続けているので、しばらくは保護者の方も手洗い・うがいなどの清潔ケアをいつも以上に気を付けましょう。
注意点③ 合併症
これは比較的まれではありますが、原因ウイルスのエンテロウイルスは、無菌性髄膜炎といって、神経にウイルスが感染して、頭痛や嘔吐などの症状を起こす厄介なウイルスでもあります。症状によっては入院加療が必要な場合があり、手足口病だと思っていたら頭痛と激しい嘔吐が出てきた、など症状が悪化した場合は、無菌性髄膜炎を考慮する必要がでてきます。
受診の目安
やはりポイントはいかにごはんや水分が摂れるか、というところだと思います。
- 水分がほとんどとれない
- おしっこが減っている
- ぐったりしている
- 高熱が3日以上続く
などの場合は、手足口病と診断された後でも、もう一度医療機関を受診するようにしましょう。
Ken-Dのひとこと
いかがでしたでしょうか。手足口病は夏風邪として有名ですが、度々ニュースで取り上げられていますよね。保育園からお迎えの電話が来たりして、非常に厄介なウイルスの1つではありますが、注意点を押さえておけば、気持ちの準備ができるのではないでしょうか。
ちなみに、手や足には発疹がないけれども、高熱があり喉にだけ水疱性発疹がでる病気をヘルパンギーナといって、これも夏風邪の1つです。手足口病とお友達の病気、と覚えておいていいです。
それではまた次の投稿でお会いしましょう!



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