
こんにちは、Ken-D(けんでぃー)です。
普段小児循環器医をしていますが、学校心臓検診の時期になりました。この時期は、たくさんの心電図を読み、心臓の病気が隠れていないかチェックする大事な時期です。
さて、今回は子どもが訴える胸痛について話していきましょう。
子どもの胸痛は珍しくない
実は子どもが胸が痛い、と訴えることはよくあります。
特に小学生や中学生になると、一度は経験する子も少なくありません。
小児科の診療をやっていると、全体の0.5%ぐらいで胸痛を主訴に来られる方がいるように思います。
胸痛の原因は?
①特発性
原因の多くは、特発性胸痛と言って、原因がよくわからないけど、少し時間が経つと自然に症状がよくなるというものです。
この場合、胸のレントゲンや心電図は特に問題がありません。
②肋軟骨炎
次に多いのは、肋軟骨炎といって、肋骨あたりの筋肉や骨の痛みです。
運動した後や、重いものを持った後、また成長期にもみられることがあります。
この場合も胸のレントゲンや心電図は問題ありませんが、指で押すと痛い、痛みの場所が指で示せる、短い時間(数秒〜数分)で治まる、などが特徴的です。
③心因性
子どもの胸痛の約8%といわれています。小学生以上では、習い事や学校など知らないうちにストレスを抱えていることもあります。
④気管支喘息など
喘息や気管支炎、肺炎などで咳がひどい場合にも胸が痛くなることがあります。
心臓が原因の胸痛を示すサインは?
頻度は高くありませんが、次のような場合は早めの受診をおすすめします。
- 運動中の胸痛
- 失神
- 動悸がする
- 家族歴(若くして突然亡くなった家族がいる、心筋症、不整脈など)
などがある場合は注意しましょう。
Ken-Dのひとこと
胸痛という言葉を聞くと、どうしても「心臓」を連想してしまいます。しかし子どもの胸痛の多くは、
心臓以外の原因で起こります。もちろん、運動中の症状や失神を伴う場合は注意が必要ですが、
過度に心配しすぎる必要はありません。気になるときは、かかりつけの先生に相談してくださいね。
それではまた次の投稿でお会いしましょう!
※この記事は一般的な情報提供を目的としています。症状がある場合は医療機関へご相談ください。

