
こんにちは、Ken-D(けんでぃー)です。
またもや投稿が久しぶりになってしまいました。なんやかんやで大学病院は忙しくなりますね。
さて、最近は気管支炎や肺炎のお子さんの入院が増えてきました。なかでも、ヒトメタニューモウイルスは少し流行ってるかなと思います。
今日はヒトメタニューモウイルスについて勉強していきましょう。
ヒトメタニューモウイルスとは?
『保育園でなにか流行ってますか?』
診療でこうお尋ねすると、
『RSウイルスが流行ってるって聞きました。あと、、ヒトなんちゃらウイルスって聞いたような』
という会話がよく現場で見られます。
ヒトメタニューモウイルス(hMPV)は、パラミクソウイルス科の、エンベロープをもつRNAウイルスです。ウイルスの科を言われてもなんのこっちゃ、ですよね。
一言でいうと、RSウイルスの親戚みたいなウイルスです。そのため、乳幼児にかかると喘鳴(ゼーゼーする呼吸)がみられたり、発熱をおこし、気管支炎や肺炎などの呼吸器感染症をおこしたりします。
かかりやすい年齢
産まれてすぐは、お母さんからの移った免疫(移行抗体)が残っていて、かかりにくいとされてます。移行抗体がだんだん消えてしまう生後6か月ぐらいから2歳ぐらいまでに多く見られます。
注意すべきサイン⚠️
次のような場合は早めの受診を検討してください
- 呼吸が速い
- 胸がペコペコしている
- 水分が取れず尿が少ない
- 顔色が悪い
- ぐったりしている
小さい乳幼児では、肺炎になりやすいウイルスであることから、呼吸状態の悪化には注意が必要になります。
おうちでのみかた
咳に伴って、吐いてしまうお子さんもみられます。胃腸炎などのときもそうですが、一気に水分を取るとお腹に負担がかかって吐きやすくなってしまうため、1回分を少量にしながら水分をとってみましょう。
自宅に鼻吸い器がある場合は、適宜吸ってあげてください。小さい子は口呼吸よりも鼻呼吸がメインなので、鼻水を吸ってあげるだけで少し楽になる場合があります。
ヒトメタニューモウイルスはどのくらいで治る?
ウイルスの感染症のため、特効薬というものはありません。
ただ、気道症状はだいたい1週間で治るとされています。咳や鼻水はプラス2週間ほど続くことがあるので、クリニックでもらった風邪薬を飲みきっても、何回か追加でもらわないといけないこともよくあります。
RSウイルスと同様に、咳がでて5〜8日目あたりが一番症状が強いとも言われていますので、その辺りでゼーゼーしてこないか、水分が取れているか、注意しましょう。
Ken-Dのひとこと🐕
ヒトメタニューモウイルスは名前が長くてなんだか覚えにくいウイルスですが、RSウイルスの親戚と思っておくと良いでしょう。
ちなみに、大きな病院ではRSウイルスとヒトメタニューモウイルスは乳幼児のカゼ、ときたらすぐに検査してしまいますが、クリニックでは、検査には保険適応の問題もあります。
ヒトメタニューモウイルスは6歳未満で、画像検査で肺炎が強く疑われる患者に対して保険適応があります。つまりちゃんとした検査をするなら、レントゲンを取らないといけないという縛りがあります。
ですので実際には、検査をしなくても経過で判断することもあったりします。
ヒトメタとわかっていれば、咳が長引く原因として少し納得して安心に繋がることもあるかもしれませんね。
※この記事は一般的な情報提供を目的としています。
症状がある場合は医療機関へご相談ください。


