RSウイルスってどんな病気?

咳・呼吸

赤ちゃんは要注意!受診の目安とおうちでできること

こんにちは、Ken-D(けんでぃー)です。またまた更新に間が開いてしまいました。

9月ですがRSウイルスが大流行して、小児科病棟中がRSウイルスのお子さんだらけになってしまいました。さて、今日はよく耳にするRSウイルスに関するテーマです。

「RSウイルスってよく聞くけど、普通の風邪とは違うの?」

「咳がひどくて苦しそう…」

秋から冬にかけて流行することが多いRSウイルス感染症は、小さなお子さんでは特に注意したい感染症の一つです。

今回は、

  • RSウイルスってどんな病気?
  • 受診の目安は?
  • おうちで気を付けること

について分かりやすくまとめます。


RSウイルスってどんなウイルス?

RSウイルスは、主に冬に流行するカゼのウイルスです。

新生児や乳幼児など小さいお子さんに、肺炎や細気管支炎といった感染症を起こしたり、感染したあとも気道過敏症、喘息の発症に関連したりします。

2歳までにほとんどの子ども(ほぼ100%)が一度は感染するといわれています。

一度RSウイルスにかかったら二度とかからないようなものでもなく、毎年RSウイルスにかかるお子さんもいます(終生免疫の獲得がない、と表現します)。


どんな症状?

典型的な例では、まず最初の2-3日間は、

  • 鼻水
  • くしゃみ
  • 咳
  • 発熱

など、普通の風邪のように始まります(上気道炎)。

しかし、4-5日目からは、

  • 咳がどんどん強くなる
  • ゼーゼーする(喘鳴)
  • 呼吸が苦しそう

という症状が出ることがあります(下気道炎までに発展)。


特に注意が必要なのは?

RSウイルス感染症の重症化のリスク因子としては、

  • 生後6か月未満
  • 早産で生まれた赤ちゃん
  • 心臓病や肺の病気があるお子さん
  • 先天性免疫不全症

では重症化しやすいことがあります。その他、男児、気管支肺異形成、神経筋疾患、母親のタバコ歴、アトピー家族歴なども関連すると言われています。


呼吸が苦しそうなサイン

✅ 呼吸が速い

✅ 胸やお腹がペコペコへこむ

✅ 鼻をヒクヒクさせている

✅ ゼーゼーしている

✅ 顔色が悪い


水分が飲めないのも要注意!

RSウイルスでは咳が強く、飲もうとしても咳き込んでしまうことがあります。

特に赤ちゃんでは、口呼吸よりも鼻呼吸がメインです。

ハナミズが多いだけでも、母乳やミルクが飲めなくなることがあり、脱水に注意しなければなりません。


こんな時は早めに受診しましょう

☑ 呼吸が苦しそう

☑ ミルク・母乳がいつもの半分も飲めない

☑ おしっこの回数が減った(半日でない)

☑ 元気がない

☑ 生後3か月未満で発熱している


救急受診を考えるサイン 🚑

  • 呼吸が止まるように見える
  • 唇が紫色
  • ぐったりして反応が悪い
  • 呼吸がとても苦しそう

このような場合は、ためらわず医療機関を受診してください。


おうちでできること

鼻水を吸ってあげる

赤ちゃんは鼻づまりだけでも苦しくなります。

鼻吸い器を使うと楽になることがあります。


水分を少しずつ

一度にたくさんではなく、

少量ずつ回数を増やして飲ませましょう。


無理に食べさせなくても大丈夫

食欲が落ちることはよくあります。

まずは水分が大切です。


抗生物質は効く?

RSウイルスはウイルスなので、抗生物質は効きません。

また、現段階で有効性が確認されている、特別な治療法はありません。

症状を和らげながら回復を待つ治療が中心になります。


ワクチンや予防薬はあるの?

RSウイルス感染による重症化を予防する目的で、予防薬としてパリピズマブ(シナジス®)、ニルセビマブ(ベイフォータス®)といった抗RSウイルスヒトモノクローナル抗体が使用されています。

非常に高価な薬ですので、対象となる赤ちゃんは限られます(早産児、先天性心疾患児、免疫不全を伴う児、ダウン症のお子さんなど)。

その他に、妊婦さんへのワクチン接種(アブリスボ®)によって、生まれてきた赤ちゃんへの予防対策を行う取り組みが進んでいます。

気になる方は、かかりつけ医に相談してみてください。


Ken-Dのつぶやき 🐶

RSウイルスは「ただの風邪」と思われがちですが、

赤ちゃんでは呼吸が苦しくなったり、入院が必要になったりすることもある感染症です。

でも、多くのお子さんはしっかり回復します。

大切なのは、「熱が何度あるか」よりも、呼吸の様子と水分がとれているかを見ること。

「呼吸がいつもと違うかも…」

そんな時は、遠慮せず医療機関に相談してくださいね。


※この記事は一般的な情報提供を目的としています。症状がある場合は医療機関を受診してください。

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