
こんにちは、Ken-Dです。外来患者も増えてきており、更新に間があいてしまいました。
突然ですが、
「頭がいたいよ・・」
こどもがこんなことを言った瞬間、いろいろな不安が出てきますよね。カゼ?ストレス?それとももっと重症な、なにかかな?
心配になるわりに、判断もむずかしい症状ですよね。
今日はこどもの「頭痛」について触れていこうと思います。
頭痛の大きな分類
こどもの頭痛の累計頻度は26~82%にものぼるとされています。最もよくある症状の1つともいえます。
さて、頭痛には大きく2つの分類ができます。それは、
「一次性頭痛」と「二次性頭痛」
です。一次性頭痛というのは、片頭痛とか緊張性頭痛といった、いわゆる「頭痛もち」の頭痛です。二次性頭痛というのは、何か原因があって、それのせいで二次的に頭痛が起きていること。たとえば、脳出血→頭痛、くも膜下出血→頭痛、ウイルス感染症→発熱→頭痛、のようなものです。
緊急性の高いもの
先ほど書いた一次性、二次性の頭痛でどちらがより重症な気がしますか?
やはり二次性頭痛が緊急性が高いといえそうですよね。もちろん、緊張性頭痛や片頭痛は耐えられないほどの痛みを伴うこともありますし、日常生活に支障がでて何もできない、ということも多いです。
ここでの緊急性の高い、というのはそのままだと生命に危険が及ぶ可能性が高い、という意味合いです。そういう意味では、頭痛でまずは二次性ではないかどうか、を考えるのが重要になってきます。
受診のポイント
自宅でみる頭痛のうち、本当に緊急性が高いものは、確かに少ないといえます。しかし、緊急性が高い頭痛の場合は、すぐに受診することが必要になってきます。具体的には、放っておくと危険な病気として、中枢神経感染症(髄膜炎、脳炎など)、頭蓋内出血(くも膜下出血など)、低血糖、脳腫瘍などがあげられます。
受診してほしい頭痛の特徴:
- 突然はじまった
- だんだん強くなる頭痛
- これまでに経験したことのない頭痛
- 痛みで毎回起きてしまう
- 嘔吐を伴う発熱
- けいれん
- 頭をぶつけた後の頭痛
- 意識がぼんやりする、反応が鈍い
- 手足の動きがおかしい
これらが見られた場合は、すぐに詳しい評価が必要となりますので、すぐに受診するようにしましょう。
どちらかといえば、様子をみてもいい頭痛(よくある頭痛)
- 明らかにカゼをひいていて発熱もある
- 休むとすこし楽になる
- ご飯も水分もちゃんととれている
- 元気である。遊べている
多くは、緊張やストレス・睡眠不足が原因である頭痛で上記のような症状でおさまります。
自宅でできること
「頭がいたい」といわれて、上記の緊急性のあるサインが見られない場合は、静かな場所で休憩してもらい、テレビやスマホなどの画面をみるのを一旦やめてもらいながら適宜水分をとるようにしてみましょう。少し楽になるようであれば、早めに寝て休息をとる、などが望ましいですね。
Ken-Dのひとこと
病院の医師としては、頭痛をみたらまずは緊急性がある重症なものではないかを疑ってかかります。こどもの場合、多くは緊急性という点では高くないものが多いのも事実です。
しかし、こどもの頭痛で一番つらいのは、「見えない痛み」を自分で説明できないことかもしれません。「おおげさなんじゃないの?」そう思う保護者さんもいてもおかしくないと思いますが、痛みは見えないからこそわかってあげるように心がけるのがいいと思います。
小児科はこどもの出しているサインを一緒に整理するのが役目ですから、お困りの時はぜひ相談してくださいね! それではまた次の投稿でお会いしましょう。
※この記事は一般的な情報提供を目的としており、症状が強い・続く場合は医療機関にご相談ください。

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