こんにちは、Ken-D(けんでぃー)です。
前回はこどものよくある、だけれどもいろいろな注意点がある嘔吐についてお話ししました。
今回は、そのテーマに引き続き、水分のとり方についてお話しましょう。
この記事でわかること
- 経口補水法について
- 飲ませるもの
- 飲ませかた
- Ken-Dのひとこと
経口補水法(ORS ; oral rehydration solution)とは?
経口補水法は、19世紀にコレラが流行した地域で、下痢による脱水を防いだことから誕生した治療法です。重症な脱水を伴う胃腸炎では、やはり点滴で補液をしないといけない場合が多いですが、軽症の胃腸炎など、脱水が比較的軽度である場合は、経口補水療法(口から飲む療法)は非常に有効です。
経口補水液の飲ませ方は色々なやり方が試されていますが、飲ませ方による効果を比較した論文はなく、「絶対にこうしましょう!」というのはありません。
ここでは一般的なやり方についてお話ししましょう。
飲ませるもの
OS-1やアクアライトが望ましいです。一般的な薬局でも売っていることが多いかなと思います。
手に入らないときは、ポカリスエットやアクエリアス、またはリンゴジュースを2倍に薄めたものでも問題ありません。自作の場合は、水1Lに食塩2gと砂糖35gを混ぜると、ほぼアクアライトと同じ成分の水になるといわれています。
飲ませかた
先程も言ったとおりですが、絶対こうしないとダメ!っていうのはありません。時間をかけて少しずつ飲ませましょう。米国疾病予防センター(CDC)ガイドラインに基づいた飲ませ方を紹介します。
体重10kg未満のとき:
最初は5分おきに5mlずつ飲ませる。吐かなければ、5分おきに10mlまで増やす。3時間かけて計300mlの水分を目標に飲ませる。途中で寝てしまった場合は、起きたら飲ませるでよいが、1時間程寝たら起こして飲ませる。
体重10㎏以上のとき:
最初は5分おきに5mlずつ飲ませる。吐かなければ、5分おきに10mlずつ、15mlずつ、20mlずつまで徐々に増やしていく。3時間かけて600ml飲むことを目標にする。途中で寝てしまった場合は、起きてからで良いが、1時間程寝たら起こして飲ませる。
こんな感じです。どうですか?結構大変そうですよね。そうなんです。実際やってみようとすると結構大変なんです。ただ、確かにこれが出来るのならば、点滴はいらない状態にはなると思います。
実際のところは、おちょこ1杯ぐらいの水分を、飲んだら30分おいてまた飲む、の方が、頻度が少なくていいかもしれません(筆者はいつもそのように指導しています)。
Ken-Dのひとこと
今日は経口補水法についてお話ししました。
病院に行って、針を刺して点滴をするのは、子どもにとってはおおきなストレスがかかるものですよね。こうした経口補水の工夫だけで、点滴が要らなくなるのであればいいことだと思います。
もちろん、下痢や嘔吐がひどくて飲めない、飲んでもどうしても吐いてしまう、という場合も多いので、その場合は無理せず受診するようにしましょうね。
それではまた次回の投稿でお会いしましょう。

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