こんにちはKen-D(けんでぃー)です。
今日も子どもの受診のあれこれについて勉強していきましょう。今日のテーマは、「発熱がつづいたら一体どのくらいでもう一度診てもらった方がいいか」です。
熱の出かた(熱型)を確認しよう
一言で発熱、といっても熱の「出かた」によって少し印象が変わってきます。
「ずっと高熱で。。40度ぐらい出てるんですけど、下がっても38度ぐらいです」
「日中はまあ、36.8度ぐらいにはなるんですけど、夜39度ぐらいに上がるんです」
これは小児科外来でよく聞く保護者さんからの問診ですけれども、この2つでも、印象は異なります。
熱の出かた、のことを医学的には「熱型」といいます。小児科医は、熱が続いていると聞いたときに、何日続いているのか、に加えて必ず熱型を気にします。
保護者のみなさんには、大きく2つのパターンを知っていただけたらいいかな、と思います。
①ずっと高熱パターン
高い熱のまま上がったり下がったりしていて、36度台には下がらない熱型(体温の上下が1℃未満なら稽留熱、1℃以上の変動があれば弛張熱、と医学用語では言います。)
②平熱と高熱のあがったり下がったりパターン
日中は36度台に下がったりしますが、夜になると38度~39度になるような熱型(医学用語では間欠熱といいます)
この2つの違いで、なんとなく、「ウイルスの感染っぽいかな」とか「細菌感染かなあ」とかの見分ける判断の参考にします。ざっくりですが、②上がったり下がったりパターン(間欠熱)だと、ウイルス感染に特徴的であり、ウイルス感染かもしれないと考えることが多いです。
発熱5日目、は大事なポイント
お子さんがカゼをひいたことがあれば、なんとなく想像がつくかもしれませんが、大抵のウイルス感染症は、1日か2日で下熱します(ちなみに、自然に熱が下がる場合は下熱、薬などで熱が下がった場合は解熱、と書くらしいです。教授から習いました笑)。せいぜい、長くても4日間ほどで熱が下がるでしょう。
ところが、5日以上熱がつづく、となるといったん立ち止まって考えないといけません。このとき、小児科医の頭の中では、
「あれ、熱が下がらないな。もしかしたら普通のウイルス感染じゃないのかも。」
と思うわけです。私の場合は、発熱が5日間続いたら、その場合は他の病気も考えないといけないのでまた受診しましょう、といつもお話しています。
発熱が続いたときに何を考える?
発熱5日目です、といわれたときには、大きく下記のような可能性を考えます。
①複数のウイルス感染の合併(最も多いです)
②細菌感染症(溶連菌など)
③肺炎や気管支炎
④その他の発熱をきたす病気(川崎病など)
大体はこの中のどれかに当てはまります。そこで先ほどお話しした、熱型についてもお話を聞くと、例えば日中下がって夜上がるような間欠熱であれば、ウイルス感染症っぽいな、と思い①の可能性を強く考える、といった感じです。
実際には①が最も多いです。保育園に通園などしていると、特に通い始めでは毎月のように熱を出しては治り、熱を出しては治るを繰り返したりします。いろんなウイルスに耐えることが出来るようになるためには必要な期間ではありますが。
明らかに①のような全身状態/熱型であれば、必ずしも精査をしませんが、それ以外であればやはり血液検査やレントゲンなどの評価が必要になってきます。咳がひどい場合などはしっかり肺炎になっていた、ということもよくあります。
それから、発熱5日目ごろになって、目や口、全身の発疹が出てきて、川崎病でした、ということもあります。いづれにしても、いったん受診してもらって診察しないといけません。
ちなみにウイルス感染症でも高熱がつづくウイルスもあり、アデノウイルスが代表例です。アデノウイルスは、ウイルスではありますが大体7日から10日ほど高熱が続くので厄介ですよね。大体のども痛くて水も飲みづらくてつらそうです。積極的に解熱薬などを用いて楽にしてあげましょうとお話ししています。
Ken-Dのひとこと
今日は発熱が続いたときの受診の目安や、どんなふうに考えるか、をお話ししてきました。
実際にはお子さんの状態をみて総合的に判断する必要があるので、やはり受診してもらうのが確実ですね。
それではまた次の投稿でお会いしましょう。

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