こどもが吐いた・・・大丈夫?!受診の目安は?

こんにちは、Ken-D(けんでぃー)です。

今回は、よくあるこどもの嘔吐についてお話していきたいと思います。

この記事でわかること

  • こどもの嘔吐、その原因は?
  • 嘔吐で必ず受診すべきケース
  • 家でみてほしいポイント

こどもの嘔吐、その原因は?

保育園で胃腸炎が流行ってて、うちの子も心配してたんですけど、朝から吐き始めました」

さっきまで元気だったのにいきなり吐いた」

「カゼをひくとずっと咳き込んでて、吐いちゃいました」

こどもの嘔吐、こどもと一緒にいると誰しもが必ず経験があるのではないでしょうか。こどもはよく吐きます。よく吐く分、原因もさまざまです。

ここは、まずはシンプルに考えましょう。吐いてしまう原因は、

①胃腸(消化管)の異常

②頭の中の異常

③その他(咳き込みなど)

の大きく3つに分けると分かりやすいと思います。

胃腸(消化管)の異常

直感的にもそうだと思うかもしれませんが、お腹の具合がわるいときに吐きます。

最も多いのは胃腸炎(ウイルス性)となります。

私たち小児科医も嘔吐で受診されたお子さんをみたら、まずは胃腸炎かなあ?と疑う事が多いですね。

一緒に下痢が出ているとさらに胃腸炎の確率は高まります。

一方で、下痢がない(まだみられてない場合も含めて)嘔吐は注意が必要です。

胃腸系が原因の嘔吐では腸重積症が最も重要です。その他イレウスといって消化管が何らかの原因で詰まってしまっていたり、虫垂炎でも嘔吐はみられます。胃食道逆流症などもあります。

頭の中の異常(神経系の異常)

小児科の救急外来では、神経系の異常が原因で嘔吐していないか、は大事なポイントです。

特に細菌性髄膜炎、頭蓋内圧亢進症などは緊急性が高いです。それ以外でも、アセトン血性嘔吐症(いわゆる自家中毒)やストレスなどでも嘔吐はみられます。

その他(咳き込みなど)

小児科の受診されるお子さんをみているなかで、胃腸炎の次に多いのはカゼをひいて咳き込んでしまい、嘔吐をするケースが非常に多いです。一部の保育園では、基本的には嘔吐をしたお子さんがいたら(胃腸炎の場合を懸念して)お迎えにきてもらうが、咳き込み嘔吐であれば少し様子をみる、というところもあるぐらいです。

嘔吐の場合で受診すべきケース

さて、ざっくり3つの原因に分けてお話ししましたが、これはごくごく一部です。

正直に言うと、こどもはなんでも吐きます。

というのも、もともと胃の容量も小さい上に、胃から食道に逆流しないようにする筋肉がまだ緩い、集団生活が密で胃腸炎などの感染症にかかりやすい、など要因があるからです。

だからといって、いざ嘔吐した場合は、やはり緊急性のある病気じゃないかどうか心配ですよね。

ここで、すぐ受診すべきケースをまとめます。

  • ぐったりしている
  • 顔色が悪い
  • 目がくぼんでいる
  • 口の中が乾燥してねばねばしている
  • 泣いているのに涙がでない
  • 下痢が多すぎる(1日10回以上目安)
  • 呼吸が速い
  • オムツを変える頻度が極端に少ない

このようなケースでは、できるだけ早めに受診しましょう。先程かいた、細菌性髄膜炎などの神経系の病気や、脱水になってしまっていないか評価する必要があります。

脱水ってどこから?家でみてほしいポイント

「朝からずっと吐いていて、お水を飲ませても吐くので脱水が心配です」

小児科外来でよく聞く保護者の声ですね。おっしゃるとおりで、脱水かどうかの評価はとても大事です。

さて、どのぐらいから脱水といえるのか?脱水だったらどうするのか、についてお話しします。実は脱水の評価は色んな角度から行う必要があります。ただ、今回はあくまで家でおこさんが嘔吐した場合の受診の目安が基本テーマですから、どうなったら脱水を疑うかに重点を置きましょう。ざっくりした目安ですが、

嘔吐(下痢)の回数

1日数回→軽症、1日10回以上→重症

尿の回数

12時間以上オムツを変えていない、尿が出ていない→脱水かも?を疑う

この2つを念頭にしていただければ十分です。

重症な脱水であれば、必ず点滴が必要で、基本的に入院治療になると思いますが、そこまでの脱水じゃなければ点滴して帰宅できるか、水の飲み方の工夫をしながら帰宅できる事が多いです。

Ken-Dのひとこと

今回はこどもの嘔吐をメインにお話ししました。

嘔吐の原因は何でもアリ

だからこそ、緊急性のある病気のサインがないかをまず確認!

脱水になっていそうかどうか、そのサインも確認!

これが大事かなと思います。

胃腸炎などで嘔吐してしまうときの、お水の飲ませ方などもいくつかポイントがありますので、また今度、記事にしようと思います。

それではまた次回の記事でお会いしましょう。

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